今回は日本の数多くあるサイクリングコースの中でも最大級のコースにチャレンジをすることに決めた。日本最大の湖、琵琶湖一周である。遂にこの時が来てしまった。関東にいた時には霞ケ浦一周するのが最大級と思ってたが、今は関西にいる。日本最大の湖、琵琶湖を自転車で一筆書きで一周することができればこれ以上の周回コースは無い。とはいえ、日本最大の湖だ。琵琶湖大橋を使わないでフルに一周すると190km近くもある。ロードバイクであれば一日に200km走るのは可能かもしれないが私の自転車は量販店のやっすーいなんちゃってクロスバイクだ。巡行ペースでせいぜい16~17km/h出すのがやっとだ。すると1日で琵琶湖を一周するのは正直、厳しい。となるとどこかで1泊を挟んで2日間でのサイクリング計画を立てなければならない。とすればどこをスタート地点にしてどこで一泊するか・・・も重要になってくる。色々と熟慮した結果、スタートを米原の道の駅「近江母の郷」とし、湖周回コース上に宿泊費がリーズナブルに済むネットカフェのあるところ・・・というと宿泊地は大津の一択だった。すると、1日目が約113km、2日目が約75kmとなり決して不可能ではない・・・と判断した。大阪をAM3:40に出て一般道をひた走りAM7:30頃にスタート地点に考えた米原の道の駅「近江母の郷」に到着した。
今日は、天気がいいね。サイクリング日和だけどGW初日だし、ビワイチを走るロードバイクサイクリスト達がたくさんいるだろうなぁ・・・と思いつつ、トイレを済ませ自販機で水のボトルを購入して7:38、道の駅「近江母の郷」を出発。
無事一周できるかなぁ・・・との不安とどんな景色が待ってるかとの期待が入り混じる中、道の駅をスタート。
琵琶湖が近いね。
県道2 さざなみ街道を北へ進む。
7:44、長浜ドームを通過。
湖北サイクルロードっていうのか。標識をちゃんと整備してるんだね。
んん?なんだあれは?
おわ~大仏かぁ。まるで茨城県の牛久大仏みたいじゃねーかっ
へぇ~長浜びわこ大仏っていうんだぁ。1994年のものなの?最近のものなんだな。いやぁ~スケールは違うが牛久大仏かと思ったよ。
7:56 長浜の豊公園だ。
長浜城だ。以前、電車で来たことがあったがまさか自転車でまた来ることになるなんて思わなかったよ。ちなみにこの天守は模擬天守。
長浜の市街地を通過すると琵琶湖の海原が目の前にばーんと広がってくる。
琵琶湖北部の木之本方面に進む。
このあたりは自転車道がちゃんと整備してあって走りやすい。菜の花がきれい。
菜の花の彼方にそびえる円錐形の山はなんていうのかな。
おや?
これは・・・消雪パイプだな。このあたりは冬になると雪がたくさん降る豪雪地帯なんだろうな。
のぼりか・・・と思いきや、こりゃ橋か。大きな橋だな。
姉川を渡る。
漁港が点在する。何が獲れるのかな。琵琶湖で獲れる魚だけで生計が立てられるのかな・・・って余計なお世話?
おや?左手前方に島っぽい影が見えてきたぞ。
見晴らしのいいところでクロスバイクを停めて景色を眺めてみましょー。
いやぁきれいだね。あれは琵琶湖北部に浮かぶ竹生島っていう島なんだね。湖面から生えている木がいい味を出している。日没の時にはまた違った姿をみせてくれそうだ。
8:51、道の駅「湖北みずどりステーション」を通過。
更に北へと進む。景色がまた変わってきた。湖に山が迫ってきている。
このアングルで見せられたら琵琶湖とは思えないよね。この雰囲気、箱根の芦ノ湖っぽいなーと思う。琵琶湖北岸は自然豊かでリゾート地という感じだ。
と、ここでビワイチのコースは
右に折れて車道を渡り
反対車線の歩道に導かれ
9:04 そのままトンネル(片山隧道)に突入!トンネルを抜けると
そこには湖の姿は無かった。琵琶湖北部は湖岸沿いのサイクリングロードが未整備のため迂回しなければならない。
県道44をまっすぐ進む。傍らに余呉川が流れる。
9:24 R8との分岐にさしかかる。
大音の信号ではR8はまっすぐ横切って
R8の旧道と思しき県道514に入る。
ここからがビワイチの難所、高低差のある峠区間になる。エッチラと登り坂をこいでたがクロスバイクじゃギヤが7段しかなくてついに耐えきれず降りて自転車を押した。賤ケ岳かぁ。羽柴秀吉と柴田勝家が戦った場所かぁ。
と、右に何やら祠があるではないか。
へぇ~弘法大師!
弘法大師・・・賤ケ岳の戦いをずうっと見続けてきたんだ。すげえな。霞ケ浦ではこういうところはなかったな。こういうところに関西と関東では歴史の厚みが違うなと感じたりする。
この祠を過ぎてからもしばらくのぼりは続く。
9:36 やっとトンネルだ。トンネルを過ぎると・・・
そこは琵琶湖を見下ろす素晴らしい展望の場所だった。
いい景色だねー
峠道をこんどはイッキに下る。このあたりはほんと、琵琶湖って感じじゃないね。
山の感じが箱根の芦ノ湖って感じだ。ひっそりとしている雰囲気はまるで富士五湖の西湖・本栖湖のようだ。これだけ見せられたら「琵琶湖」って思わないよ。
R8に合流する。
分岐?
9:44 あぁ、やっぱR8を進まず左に折れるんだな。
県道336に入ると、これまた交通量が少なくて湖岸のすぐそばを走ることができて爽快。ここは湖にでっぱった半島の外周をなぞるようなコースどりになっている。
ひっそりした感じがいいね。
9:48 半島の先端(藤ヶ崎)には祠があった。こんなところに自然のいたるところ・・・森羅万象 ヤオヨロズの神があると信仰してきた日本人の精神を感じたりする。
9:55 こうして湖沿いを走る県道336の区間が終わった。ふたたびR8に合流する。
ここを左折・・・
と思いきや、右に折れるのね。
R8に並行して走る道路を走る。消雪パイプからの錆びの跡がくっきりしている。このあたりの地下水は鉄分を含んでるのかな。交通量が少ないので車の往来が激しいR8を行くより走りやすい。
と、なんか威厳のあるたたずまいの神社が現れた。鹽津神社(塩津神社)っていうのか。HPより「上古この地「志波谷」に塩池あり。ささやかな池ながら、塩水間断なく湧出で、これを汲んで製塩の業を行うもの23戸あった。この人等その遠租塩土老翁神を祀り、後又縁の神、彦火火出見尊、豊玉姫尊をも合わせ祀るに至ったと伝える。」へぇ~このあたりで塩がとれたんだ。琵琶湖の北岸ていうのは京都と北陸を結ぶ交易の要衝で古い歴史があるんだね。
10:03 やがてR8に合流したところでコンビニが現れた。このコンビニがスタート地点からの初めてのコンビニだ。走り始めて2時間半近く経ったのでここで小休止することにした。アイスもなかやポテチを買ってエネルギー補給した。
このコンビニで20分ほど休憩してビワイチ再開。R8から一度離れて田園の中を進む。
と、こんどはR303に合流し
交通量激しいR303沿いを進んでいくとしだいに上り坂となってきた。
10:38 おおっ またトンネルか。
やのくま(岩熊)隧道を進む。けっこう長いトンネルだ。
トンネルを出ると、JR湖西線の高架をくぐったところで
10:44 おっとここで左に折れてR303から離れるのね。
JR湖西線の永原駅を右手に見ながら
左に折れると川沿いの道を進む。やっぱ国道のような交通量の多い道を行くよりこれくらいのどかなところの方が安心して走れるね。
湖岸を周回する県道557に入った。歴史ありげな常夜灯が迎える。
ここは2017年4月に崖崩れのため通行止めになってたが片側交互通行ながらも復旧したとネットで見た。
おおっ?
すごいなー 自生してる藤の花?なかなか見ないよね。
トンネルだ。
と、工事用の信号が現れた。ここが崖崩れ通行止めの区間だったんだな。
自転車だし行っちまえ・・・と思ったが、ご丁寧に「自転車の方も信号に従ってください」だって。はいはい従いますよ。
おっし 青だ!
11:14 崖崩れの現場を過ぎると海津大崎の港があった。ここから観光船が発着してるんだ??
この階段はなんだ?大崎寺という寺があるのか。HPより「奈良時代に泰澄によって開基され、尊像は聖徳太子の作といわれています。本堂前の展望台から眺める琵琶湖は、素晴らしいの一言につきます。境内の千貫松(せんかんまつ)・弁天松(べんてんまつ)と呼ばれる老松、春には美しい桜が見事な景観を作り出します。「石立の山をしるべに法の道、仰ぎに近い大崎の寺」と御詠歌に詠まれたとおり、県道西浅井マキノ線の第一トンネルの手前の石段を登ったところに、朱塗りの本堂や阿弥陀堂などが立っています。本堂右手にある阿弥陀堂は、安土城落城のときの血が付いた城材をそのまま利用して天井を貼っているので、「安土の血天井」としてよく知られています。」ええっ 安土城の城材をそのまま使ったの?拝観すりゃよかったなぁ。なんせまだまだ今日のゴールは先だったのでここでお寺に立ち寄ってお参りしようなんて発想が起きなかったもんで・・・。
でもなぁ・・・やっぱこの階段見たら先のことを考えると萎えるなぁ。
ここで釣りをしている人がいた。何が釣れるのかな。
この海津大崎周辺はトイレがあり、閉まってるものの商店の軒先には自販機があってドリンクを入手することができた。人が集まるポイントなんだね。昔はもっと観光地としてにぎわってたんだろうな。ここはビワイチの休憩ポイントに使えるね。ここでファンタグレープを購入して小休止した。まだまだ先は長い。まだスタートして44kmくらいしか進んでいない。今日のゴール地点の大津でまだ進捗率38%、琵琶湖フル一周だとたったの23%しか進んでいない。だんだん気持ちが焦ってきた。
コメント