東京下町散歩#2 ②(千駄木~森鴎外記念館~旧安田楠雄庭園~駒込)

千駄木駅のある団子坂下の信号を通過して上り坂を進む。

坂をのぼりきったところに森鴎外記念館はあった。

それでは早速、中を見学してみましょうか。

館内は勿論、撮影禁止だったのでアップできる画像は無いが森鴎外さんの生い立ちから少年時代、ドイツ留学から陸軍軍医となり亡くなるまでを時系列で解説する内容だった。森鴎外というと、正直「舞姫」しか知らなかったのだが他の「阿部一族」とか「魔睡」とか読んでみようかな・・・と思ったりもしたが・・・たぶん読まないだろうかな・・・。
森鴎外の作品が好きでファンだったら最高に楽しめる内容だと思う。
驚いたのはこの森鴎外記念館が森鴎外さんが居住していた観潮楼と呼ばれた建物と同じ敷地に建っているという事だった。裏通りに面した庭石には

かつて森鴎外が幸田露伴らと記念撮影?した大石がそのまま残っており

裏門のポーチ部の石も当時のものがそのままの状態で残されていた。

勤務先の陸軍省に出かける森鴎外とする写真

こういう見せ方はなかなかいいと思った。自分も森鴎外と同じ空気を吸い、同じ風景を見ている気分になった。こうして、森鴎外記念館の見学を想定外の1時間の長い時間をかけて見学し、次なる旧安田楠雄庭園へむかうことにした。

通りを歩いていくと

森鴎外記念館からわずか3分ほどで旧安田楠雄庭園に到着した。

見学しようと思ってきたのだが・・・なんか様子がおかしいなぁ

どれどれ・・・なにぃ??!!

なんだ・・・水曜と土曜のみの公開なのか。今日は日曜だから入れないってコトか・・・。あぁ~リサーチ不足だったなぁ・・・しょうがないや。それでは切り替えて本駒込方面へ行きますか。細い路地を進んでいくと

本駒込の駅のある駒本小学校前の信号に到着。

この信号のあたりに高林寺というところがあるので寄ってみた。

江戸時代の蘭学者・緒方洪庵の墓所なんだね。岡麓さんって誰・・・?と思ったら大正期の歌人ということだ。

入っていくと・・・こちらが本堂ですか。

さっそく墓所を確認しようと思ったが・・・今日はお彼岸でたくさんの檀家さんらしき人が出入りしている状態で何の関係も無い私がまるっきりの興味本位でずんずん中に入ってバシバシとカメラを向ける姿を見せるのもどうかと思った。せっかくきここまで来たのだが、これ以上入るのは遠慮しておくことにした。あぁ、お彼岸というタイミングに来て失敗したよ。
では気を取り直して、信号を渡ってすぐのところにある駒込土物店跡を訪ねてみましょう。

文京区のHPによれば「江戸時代、神田、千住と並び3大青果市場といわれた。起源は元和年間(1615~1624)といわれる。当初は近隣の農民が野菜を担いで江戸に出る途中、この地で休むのが毎朝の例となり、付近の住民が新鮮な野菜を求めたのが起こり。また、近くの富士神社の裏手は駒込ナスの生産地として有名であり、大根、にんじん、ごぼうなどの土のついたままの野菜(土物)が取り引きされた。現在駒込土物店縁起の碑がある。」とある。

かつてここにはたくさんの人が集まってにぎわったんだろうな。

それでは本郷通りを駒込駅方面にむけて歩きましょうか。

歩いていくと右手にデッカいお寺が現れた。吉祥寺っていうんだ。吉祥寺っていうと中央線沿いの地名くらいしか思い浮かばなかったが、実際に「吉祥寺」っていうお寺があるんだね。

ここには二宮尊徳と榎本武揚の墓所があると言う。ここもお彼岸で檀家さんだらけだが、意を決して入ってみましょうか。

すると参道の本堂に程近いわかりやすいところに二宮尊徳の墓所があった。

ふりかえって立派な本堂を見る

では榎本武揚の墓所を探して見ましょうか。・・・と歩いていくとこの建物に目が行った。

なになに・・・江戸時代から残っている建物なんだ。東京の寺社といえば戦時中に米軍から空襲があったり関東大震災での大火によってほぼ全て焼失してしまっているというイメージだったんだが、こんな素晴らしい建物が残ってたんだね。

境内に桜の木があった。咲き始めていた。

けっきょく榎本武揚の墓所を確認することができなかった。こうして吉祥寺の見学を終え、ふたたび本郷通りを北上し

途中で右に曲がって路地を進むと駒込名主屋敷があった。

文京区のHPによると「大阪夏の陣後豊臣方の残党としてここに亡命し、当時伝通院領であった駒込の開拓を許され名主を務めた高木家の屋敷。現存のものは享保2年(1717)築と伝えられる。一般の町屋では許されず、武家でも旗本以上の屋敷にしか許されなかった式台付きの玄関がある。町人からの訴えや争いの仲裁をこの玄関で行ったため、名主様玄関の裁きと言われた。現在も居住中につき、見学は外観のみ。」とある。

いまも高木さんの子孫のかたのお住まいとなっている・・・ということなんですよね?

この家の門でかつて裁きや仲裁が行われてたんだろうな。そんな当時の様子に思いをはせながら、本郷通りに戻ろうと駒込名主屋敷から離れると

本郷通りの手前に神社があった。ちょっと見学しに入ってみましょうか。

富士神社っていうんだね。富士講と関係があるんだ。

とりあえず階段をのぼってみましょう

参拝させていただきました。「春」って感じだね。

このピンク色の花は桜っぽいよなぁ。

これって桜だよね。

満開だよね。

なかなか良い雰囲気だった。

こうして本郷通りに戻り、駒込方面へ進むと

左手に六義園が見えてきた。

入場料¥300ね。

2016年3月20日現在で「咲き始め」ですか。

それでは入園してみましょー

これがしだれ桜か。まだ咲いてるとはいえんな。

と思ったらよ~く見るとチラホラ咲いてるな。でも来るのが1週間早かったな。

しだれ桜じゃないほうはけっこう咲いてるな。3分咲きってとこか?

コンデジでズームして狙ってみたが・・・ピントを合わせるのって難しい。

ここがかつて岩崎家の個人の所有だったとは・・・

三菱閥って凄いねぇ。

「都会のオアシス」って言葉がぴったり。

では六義園の見学はこれくらいにしましょうか。

六義園を出るとほどなくJR山手線の駒込駅に到着し

※2016年3月20日

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